尿検査の勧め
2015.10.19更新
最近すっかり秋めいてきました。
食欲・スポーツ
・芸術
・行楽の秋
で大変過ごしやすい季節ですね
さてこれから寒くなってくると増えてくるワンちゃんねこちゃんの病気として挙げられるものに、尿石症などの泌尿器の病気ではないかと思います。
「ピンクや赤色の尿がでる」「頻尿(トイレに何回も行く)」「おしっこをする時痛そうに鳴く」「尿が全くでない」などございましたら、膀胱炎や尿石症などが疑われます。
また「水を良く飲む」「頻繁に尿がでる」「毛づやが悪くなった」「食欲が落ちてきた」などの症状がありましたら腎臓病などを疑います。
以上のような病気では、尿検査がとても重要です。
尿検査はこれらの異常を早期に発見するだけでなく、泌尿器病の早期発見にも役立ちますので現在健康と思われましても是非とも年齢に関係なく年1回の検査をお勧めいたします。
左から、尿検査試験紙、尿比重計、PHメーターなどで一般的には測定いたします。
さて実際に病院での尿検査となりますと、カテーテルを挿入しての採尿または直接膀胱に針を刺しての直接採尿などする事がございます。またこの方法が検査の精度としては理想ではありますが・・・・
まずは緊急事態でなければ、動物に負担をかけない採尿方法を当院ではご提案しております。
今回はオーナー様からよくご質問のあります、ご家庭での採尿方法を載せてみたいと思います。
①お散歩での採尿方法
不要になった瓶やプラスチックに容器でお散歩中におしっこを受け止めて、密閉した容器に移してお持下さい。
②ご自宅での採尿方法
病院にてウロキャチャー(下写真左)をお渡しします。動物が排尿姿勢をとったらスティック先の特殊なスポンジに尿を含ませて頂き、そのまま病院にお持ち下さい。
③直接採尿するのが難しい場合
特に猫ちゃんの場合採尿がなかなかむずかしい!尿を採ろうとすると行為をやめてしまうなどとよくオーナ様から伺います。
この場合は、砂を取り除いて砂の代わりに縦に裂いた新聞紙をいれます。これですとトイレの底に多少溜まりますのでスポイトなどですくって尿をお持ちいただけます。
あとは、業者さんに教えて頂いた方法ですが猫砂の代わりに手芸用の『ペレット』というものを利用する方法です。
私も知らなかったのですが、お手玉やぬいぐるみの中にいれるものだそうで、水をすいませんので採尿する日に猫砂をコッソリこの『ペレット』に変えておくだけで底に沈んだ尿をとれます。
以上が尿検査の方法ですが、他にも動物にあった採尿方法があるかもしれません。
千葉市若葉区にある動物病院ですが、お隣の中央区からも来院頂いております。
『ワンちゃんネコちゃんの腎臓病・尿結石など泌尿器病のご相談に関しましてはお気軽にご相談下さい。受付時間9:00~18:45
043-234-8857 担当獣医師 木屋または千葉まで』