猫ちゃんの膀胱炎について
2020.02.18更新
寒くなってくると、増えてくるのが猫ちゃんの下部尿路疾患です
下部尿路疾患とは、頻尿、血尿、排尿困難、痛みを伴う排尿障害、不適切な場所での排尿などの総称です。
原因は様々で、そのなかでも特発性膀胱炎が多く占めています。
特発性膀胱炎は、原因があまり明らかになっていませんが、最近では行動学的な問題と関連があるといわれています。
1歳未満では発症リスクは低いですが数ヶ月齢の子でもなることもあるので、年齢に関係なく注意が必要です。
特発性膀胱炎の場合はまずストレスとなる原因を無くすことです
ねこちゃんはトイレ関連のストレスを感じることが多いので、トイレを静かな場所に設置したり、個数を増やしたりするのが効果的です。
個数は基本的には頭数+1つが理想的と考えられています。
あとは十分に遊ばせていただくような環境の改善が特発性膀胱炎の発症リスクを減らすことができます。
ただし、ストレスと一口にいっても特定が難しいこともあります。
そのためストレス原因を取り除く他に、ストレスに対応したフードやサプリメント、 フェロモン製剤などで治療することも効果的です
また膀胱炎は特発性膀胱炎以外にも尿石症や細菌性など様々な原因があります。
尿検査や画像検査を行って診断します。尿に血が混じったり、頻尿気味など、異常が見られた場合はまずは尿検査を行うことをお勧めします。
尿検査の場合、当日の新鮮な尿をお持ちいただくか、病院内で尿を採取することもできますのでご相談くださいね