猫白血病ウイルスと猫免疫不全ウイルスの検査について掲載したいと思います。感染してもまだ発症していない猫は見た目ではわかりません。とにかく無症状期間が長いのが問題です。
また一度感染すると完治する方法がないのが他の感染症に比べると悩ましいのです。
〇FeLV(猫白血病ウイルス)
感染経路は感染した猫との接触(トイレの共有、グルーミング、食器の共有、感染した母猫)で潜伏期間は2-4週間といわれております。その内このウイルスが持続的に感染すると原因不明な発熱、体重減少、貧血、さらに細菌感染、口内炎、リンパ腫白血病やがんなど生命を脅かす深刻な症状を示すこともあります。
〇FIV(猫免疫不全ウイルス)
いわゆる猫エイズといわれているもので、感染経路はケンカ、咬み傷など感染した猫の接触で潜伏期間は3-8週間といわれております。このFIVに感染すると一生ウイルスを持ち続けます。一部の猫は無症状ですがほとんどは5年~10年は部症状で徐々に体の防御が抑制されてきます。食欲不振、下痢や虚脱、風邪症状や皮膚病など色々な合併症を引き起こし場合によっては亡くなることもあります。
<検査をお勧めする場合>
〇感染が疑われる場合・・これらのウイルスには症状が多岐にわたりますのですが、最近痩せてきた、原因不明の発熱があった、慢性的な嘔吐下痢があった、食欲不振などです。
〇現在無症状だが感染の危険因子がある場合
・子猫で母親が不明かまた母親のウイルス検査を行っていない場合
・外出自由なねこちゃん
・去勢、避妊を行っていない
・外猫である
・他の猫とケンカをしたことがある
・室内猫だけど脱走したことがある
・もともとはホームレス(野良猫であった)
・先住の子がいて新しく家族に猫ちゃんを迎える場合は、必ず両者ともお調べすることをお勧めいたします。
<検査の方法>
院内の検査キットで血液少量で判定出来ます。 血液は3滴と少量で済み10分で判ります。
費用その他はお気軽にご相談下さい。
このような検査キットで簡単に行えます。