ワクチン接種/予防接種

ワクチン接種・予防治療

怖い病気はワクチンでしっかり予防しましょう。

 

ワンちゃんやネコちゃんには、特有の感染症があります。
重篤な症状を引き起こし、死亡率の高い恐ろしいいくつかの病気を、ワクチンなどでしっかり予防することが可能です。
ワクチン接種の前には検温や触診、聴診、体重測定など総合的な健康診断を行うため、健康チェックにもなります。

 

ワンちゃんやネコちゃんは人間よりかなり速いスピードで年をとっていきます。
成犬・成猫になっても追加接種が望ましいと考えます。
予防を行った後は、ケアなどで注意が必要なポイントをわかりやすくご説明します。

ワンちゃんの予防接種

ワンちゃんの予防接種は、狂犬病予防と、混合ワクチンがあります。
狂犬病予防は、法律で接種が義務付けられているものです。
生後91日以上で1回、その後は毎年の接種となります。

 

当院では厄介な手続きを代行し、その場で鑑札や済票をお渡ししています。
また、5種および8種の混合ワクチンを取り扱っております。
どれも、かかると重篤な症状を引き起こし、死亡率が高いなど怖い病気です。

 

キャンプに連れて行くなどアウトドアで過ごすことが多い場合、またほかのワンちゃんと遊ぶ機会が多い際には8種、そうでない場合は5種を基本に、飼い主さまのご希望や、ワンちゃんのライフスタイルに合わせて、ご提案しています。

5種
  • 犬アデノウイルス2型感染症

肺炎や扁桃炎など、呼吸器に重い症状を引き起こします。

  • 犬伝染性肝炎

アデノウイルスで起こる肝炎です。嘔吐や下痢などとともに、目が濁ることもあります。仔犬では突然死の原因にもなります。

  • 犬パルボウイルス感染症

ひどい腸炎を起こす、死亡率の高い病気です。心筋ダメージによる突然死が起こることもあります。

  • 犬ジステンパー

発熱、下痢、神経症状を起こす死亡率の高い病気です。治っても、重い後遺症を残します。

  • 犬パラインフルエンザウイルス感染症

咳や鼻水、扁桃炎を起こします。

8種

5種に以下のものが加わります。

  • 犬コロナウイルス感染症

腸炎を引き起こします。犬パルボウイルス感染症と混合感染する場合があり、そうなると症状はさらに重篤になります。

  • 犬レプトスピラ感染症(黄疸出血型/カニコーラ型)

腎臓や肝臓に症状が出る病気で、人間にも感染します。
歯ぐきの出血や横断が見られる型(黄疸出血型)と、高熱や嘔吐、下痢を起こす型(カニコーラ型)があります。
このほかにもさまざまなタイプがあります。

ネコちゃんの予防接種

ネコちゃんの混合ワクチンには、3種の病気を防ぐものと、5種の病気を防ぐものがあります。
基本的に完全室内飼いの場合は3種、外出自由の場合は5種をおすすめしています。
どれも、感染性がとても高く、かかると重篤な症状を引き起こし、死亡率が高いなど怖い病気です。

 

混合ワクチンで予防できる病気には、通称「猫カゼ」と呼ばれている呼吸器に症状が現れるものがいくつかあります。
猫は、鼻が利かなくなると食欲が落ちて、体力がみるみる減ってしまうため、呼吸器の病気は特に危険なのです。

 

地域の猫に一気に広がってしまうことが多い感染症ですが、ワクチンを接種しておくことで、万が一感染したとしてもとても軽い症状で済みます。しっかり予防をしておきましょう。

3種
  • 猫ウイルス性鼻気管炎

ひどいクシャミ、鼻水、鼻炎、結膜炎、高熱、食欲低下などの症状が出ます。

  • 猫カリシウイルス感染症候群

クシャミ、鼻水、発熱が起こり、その後、舌や口の周辺に潰瘍が発生するようなこともあります。
最悪の場合、急性の肺炎となって死亡することもあります。

  • 猫汎白血球減少症

白血球が極端に少なくなり、高熱、嘔吐、下痢から脱水という症状が現れます。
体力がない場合、症状が現れてから1日で死んでしまうこともある怖い病気です。

5種

3種に以下のものが加わります。

  • クラミジア病

結膜炎や鼻水、クシャミ、セキといった症状が見られます。
肺炎になることもあります。

  • 猫白血病ウイルス感染症

白血球やリンパ腫など血液の癌や貧血、流産を起こします。
免疫を弱めるためいろいろな病気を併発しやすくなり、死亡率もとても高い病気です。
感染してから発病までの期間が長く、その間、見かけは健康ですが、ほかの猫に病気をうつしてしまうというやっかいな病気です。

ダニ・ノミ・フィラリア予防

フィラリアは、命にかかわる怖い病気です。
潜伏期間が長く、命が助かったとしても重い後遺症が残るため、特に注意が必要です。
フィラリアは蚊に刺されることで体内に小さな感染子虫が入り、そこで成長しながら心臓や肺動脈に寄生し、心臓病や血液循環障害などの深刻な症状を引き起こします。

 

猫も犬のフィラリアにかかります。
猫の場合、フィラリアの子虫が体の中で死んでしまうため、血液検査で発見されにくく、診断が難しいと言われています。実際に猫の突然死の中にはフィラリア症によるものが多くあることがわかってきています。

 

蚊によって感染するため、フィラリア予防は千葉の場合、蚊が現れる5月から11月下旬まで予防期間になります。

 

犬のフィラリア予防は、チュアブル、錠剤、1年間有効な注射などがあり、飼い主さまのご希望やそのワンちゃんの性格などに合わせて選ぶことができます。
また、ノミやマダニの対策もおすすめしています。
ノミやマダニはかゆみだけでなく、皮膚炎や貧血などを起こし、さまざまな感染症の原因にもなります。

 

ノミやマダニに関しては、スポット剤が一般的でしたが、最近ではフィラリア・ノミ・ダニに効果があるオールインワン製剤も各種出ております。

 

また、ネコちゃんにはフィラリアとノミ、回虫、ミミヒゼンダニを同時に防ぐスポット剤もあります。
こちらは、安全性が高く、肩甲骨の間あたりに数滴垂らすだけですぐ乾きますので、とてもお手軽です。

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