まだまだ寒い日が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
今日は寒さによってかかりやすい病気について、少しお話したいと思います。
まず診察でも最近とても多いなと思うのが、胃腸炎による下痢や嘔吐です。
寒さのストレス、ウイルス、細菌、寄生虫、誤食など、あらゆる原因によって胃腸や小腸などに炎症を起こし、下痢や嘔吐が続いたり、食欲不振、脱水などの症状が見られます。
また、膀胱炎や尿石症も多くなっています。
寒い日が続くと、飲水量が減って尿がたまるまでに時間がかかったり、尿の量が減ったりするので、細菌や石のもと(結晶)が排出されにくくなり、膀胱内にとどまりやすくなってしまいます。
トイレに行く回数が増えて、排尿の体勢をしていても尿が出づらい、少量しか出ない、排尿時に異常な鳴き声を上げる
陰部周辺をよく舐める、粗相をする、血尿やキラキラして見える尿が出る、尿のニオイが強い などの症状が見られます。
尿が全く出なくなる尿路閉塞を起こすこともあり、放置すると腎臓に負担がかかり、最悪の場合は尿毒症になり、命にかかわります。
特に尿道が細く複雑な形をしている男の子の猫ちゃんに多いようですね。
季節を問わず起きる病気ですが、寒い時期に多いと言われているので、
寒い時期は特に尿の様子などをよく観察してあげて下さい。
こまめにトイレを掃除して綺麗に清潔に保って、好みの水飲み場を増やしていつでも新鮮で綺麗なお水が飲めるようにしたり、
ドライフードをふやかして飲水量を増やすなどを心掛けるのもいいと思います。
ちなみに、かそり動物病院の愛猫チャチャは、自動給水器を使っています
ヒーターの上でぬくぬくしながら、顎を乗せてリラックスしながらお水を飲むのが好きなようです
(担当 杉田)