外耳炎の新しい治療法
2021.06.11更新
わんちゃんの外耳炎は、全世代によくみられる病気です。
「耳が臭う」「耳を掻いたり頭を振ったりする」「耳を傾ける」「耳から膿がでる」「耳の周りが腫れている」「耳を触れられることを嫌がる」このような兆候がみられたら外耳炎を疑います。一度動物病院に受診することをお勧めいたします。
アレルギーや異物、寄生虫、ホルモン性などが原因となり発生する外耳炎は、痒みや悪臭などでわんちゃんだけでなく飼い主様にも大変なストレスを与えます。
外耳炎の従来の治療法は、病院にて耳洗浄⇒自宅にて毎日外用薬を点耳(場合により抗菌剤やステロイド剤の内服も)⇒更に来院してもらい耳治療 といった治療が主流でした。
実際には飼い主様がご愛犬に毎日の点耳することに難しさを感じていることが統計上明らかになっております。
私も、何度も自宅で点耳しているうちに耳を触らせてくれなくなった、なんてことを飼い主様からよくお聞きします。
このような飼い主様の潜在的ニーズより、持続型の点耳薬の登場で2回の動物病院での治療で完結出来ることが数年前より可能になりました。
更にこの度は外耳炎の治療をもっと便利に確実にということで、1度の投薬でスマートな治療ができる点耳薬が開発され当院でも取り扱うことにいたしました。
投薬は、動物病院での診察中に1度だけで完了しその治療効果は28日後に最大化するのだそうです。
このお薬は、病院にて投薬後特定の日に再診する必要はございませんが、1~2週間後に一度再診いただき効果を確認することが大事です。
詳しくはご相談下さい。
*ご自宅で外用薬可能なワンちゃんには従来通りの治療法も行っております。