フィラリア症の予防薬の投薬をお忘れなく
2013.10.25更新
ようやく秋が感じられる季節になりました。
暑がりの私にとってはこの時期は最高に気持ちがいい時期です。
さて,
犬と猫のフィラリア予防薬についてですが、
「もう蚊がいなくなったので予防を止めてしまった」
「涼しくなったのでつい忘れてしまった」
なんて声を耳にいたしますが、実際のところはどうなのでしょうか?
フィラリア症の予防の投薬期間は、「感染開始後1か月から感染終了後1か月まで」とされており、この投薬期間の目安にはHDUという概念があります。
HDUとは、犬フィラリアを媒介する蚊の体内でフィラリア幼虫(ミクロフィラリア)が成熟するために必要な積算温度の単位です。
HDUを算出することによって、犬フィラリア症が感染する期間を推定することができます。
HDU(Heartworm Development heat Unit) の算出方法
「1日HDU」=1日の平均気温-14(臨界温度)
※平均気温=(最高気温+最低気温)÷2
※感染開始=1日HDUを加算して130を越えた日
※感染終了=直近30日の合計HDUが130を切った時点
(HDUがマイナスの時は0として計算する)
という式を使用します。
むずかしい事はともかく、この計算式によると千葉では過去15年間の統計をとると、一番遅い推定感染終了日は11月12日であることがわかっております。
予防薬は、投薬してからさかのぼって1カ月効果あるお薬ですので、感染終了後1か月の投薬がとても重要といわれております。
よって11月中旬から12月上旬までの投薬をお忘れなくお願いいたします。
錠剤タイプ
チュアブルタイプ
猫ちゃんにはスポットタイプが便利です。
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