猫ちゃんの腎臓のお話
2019.10.01更新
今回は猫ちゃんの腎臓病についてのお話です
現在、高齢のネコちゃんの3頭に1頭が腎臓病になるといわれています
腎臓病が進んでくると、おしっこの量が増えます。それは、濃いおしっこが作れなくなってしまうためです。
もともと猫ちゃんのおしっこは真っ黄色で結構臭いますよね?
色が透明に近く、臭いもしないようであれば、それは尿が濃縮できていない薄い尿の可能性が高いです
さらに、おしっこをたくさんすることでどんどん水分が失われてしまうため、体が脱水状態になりやすく、お水を多く飲みます
このような症状がみられるときには、すでに腎臓の大半が壊れてしまっています
腎臓病の診断には、血液検査や尿検査、画像検査などがあります
通常の血液検査(クレアチニン)では腎機能の75%以上失われてから数値に現れると言われています。
血液検査の中でも初期の腎臓病を発見できるマーカー検査(IDEXX SDMA)では40%が失われた段階で数値が高くなるとされています。
マーカー検査では通常の院内検査に比べて腎臓病を17ヶ月も(!)早く発見できるというデータもあるので、
ある程度年齢がいった子はマーカー検査も一緒に調べてあげることをオススメします。
1年に1回健康診断として血液検査をしてあげると異常が見つけやすいですね!
特に7歳以上の子は半年に1回定期健診するのが理想的ですね
最近、お水を飲むようになったりおしっこの量が多いと感じたら、尿検査から始めるのもいいかもしれませんね。
その場合はなるべく新鮮な尿お持ちください(1mlくらいは欲しいです)
少しの異常を見つけることで早期発見につながります。今日からぜひ、おしっこの量やお水を飲む量に注目してみてくださいね
中高齢のねこちゃんのオーナー様、ご不安でしたらお気軽にご相談下さい。