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2025.11.28更新

当院ではしばしば歯周病の治療を行う機会があります。

歯周病は単なるお口の病気ではなく細菌が血管内に入り込んで運ばれたことで各臓器の働きが悪くなり、腎臓病、肝臓病、肺炎、心臓病などが起こりやすくなる可能性あること知っておくことが重要です

 

 

今回は重度の歯周病であったワンちゃんの治療の一例を掲載したいと思います。

 

歯周病の詳細につきましてはこちらのリンクをご参照ください

 

 

11歳のトイプードルの女の子 口臭の悪化とよだれ、くしゃみと鼻出血でご来院しました。

術前検査として血液検査、心電図検査を実施した上で全身麻酔下で行いました

 

歯周病

 

歯周病の詳しい検査につきましては、術前に獣医師による口腔検査が行われます。この検査では、歯肉の状態、歯石の存在、および歯の動揺(ぐらつき)などを確認します。

 

 

歯周ポケットの確認や歯科レントゲン撮影は、口腔内にブローブを入れるため 基本的には術直前に全身麻酔下で行います。

 

歯周病

 

歯周病

 

歯周病

 

Lちゃんの場合歯周病の進行が著しく、既にぐらつきがあるもの 外見ではわからなかった歯根の周りの顎の骨が溶けている部分もレントゲンで確認できました。

 

今回は残念ながら抜歯をする歯も多く歯肉縫合を行いました。残った歯の歯石除去、歯周ポケットの洗浄、抗菌剤注入、研磨を行いました

 

歯石

 

歯石

 

 

処置後の写真です。少し時間がかかりましたが無事麻酔から覚めて終了です。

術後

 

術後

 

今回は重度歯周病でしたので、多数の抜歯を余儀なくされましたが軽度であれば歯石除去と歯周ポケットの治療のみで終わることもあります。

いずれにしても全身麻酔下で歯の根元の見えない部分も検査して治療することが、とても重要です。glitter

 

 

10日後にご来院いただいたところ、口臭がなくなりくしゃみや鼻水もなくなり、歯がなくてもドライフードを食べているとオーナー様に伺いました。

今後の歯磨きやジェル、サプリメントを利用したデンタルケアのお話をいたしました。

当院では更に半年後に歯科検診をお勧めしております。pad

 

 

ご愛犬猫の口臭の問題でお悩みの飼い主様 またデンタルケアでの予防法など遠慮なくご相談下さい。gya

 

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