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2022.07.14更新

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今回は、猫の甲状腺機能亢進症についてお話ししますnyan

 

甲状腺機能亢進症は人間の方ではバセドウ病とも言われ、

甲状腺から過剰な甲状腺ホルモンが分泌することで引き起こされます。

 

 

典型的な症状は、体重減少、多食、活動性の亢進などですが、

なんとなくの嘔吐や下痢、被毛の変化などがみられることも多いです。explosion

 

やせたねこ

 

痩せた猫

 

そのため、ーつの症状だけで診断するのは困難です。uun

高齢猫さんで、なにか内科的問題を疑う場合はこの甲状腺機能亢進症を疑う必要があります。

 

 

 

原因は甲状腺から過剰の甲状腺ホルモンが分泌されることでなります。

猫では、悪性腫瘍によるものは少なく(2%未満)たいていは良性の腺腫や過形成によるものです。

 

 

腺腫や過形成になる理由はよくわかっていません。。

市販の缶詰めに含まれるヨードやイソフラボン、プルトップ缶に塗られている物質、

猫砂、住宅用難燃剤などが発症要因になりうるかもしれないと研究されていますpencil1

 

 

 診断は血液検査で甲状腺ホルモン値を測定することで診断しますmagnifier

  

治療法は、

 

spade内科的にお薬を飲む方法

 

spade外科的に甲状腺を切除する方法

 

spade放射性ヨウ素治療法→日本では実施不可能

 

の3つがありますが、放射性ヨウ素治療法は日本では実施不可能なため、実質2つですpad

治療法は猫の年齢や全身状態、腎機能の状態、腫瘍のタイプ、麻酔や手術に耐えうるか、

内服ができるか、などで決めていきます。

内科的治療・外科的治療では、生存期間にあまり差はないと報告されています。

 

 

以前は猫用の甲状腺機能亢進症のお薬がなく人用のものを使用していました。

(これがまた糖衣錠で割りにくいお薬でした・・・)

今では動物薬になり、薬の規格も小さく割りやすくなって、飲みやすくなりました笑う

 

 

薬の量を調節しながら副作用が出ていないかをモニターしていきます。特に腎臓のモニターが重要ですburn

定期的な血液検査をしながら、ホルモン値が安定しているか見ていきます。

 

 

分かりやすい症状はもちろんですが、

なんとなく体調が悪い、健康診断で肝臓の数値が高い・・・などでも疑う必要があります。

 

血液検査は予約なしでできますので、気になる方はご相談くださいねpad

(血液検査は絶食が好ましいです)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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