みなさんのネコさん
もともと猫ちゃんはワンちゃんに比べるとあまりお水を飲まない動物ですが、
冬場は特に飲水量が減ってきます。
そうすると尿中の有害な物質などが、なかなか排泄されないので、膀胱に負担がかかってしまいます。
そのため、夏に比べると冬場の方が膀胱・尿道で来院される猫さんが多いです
これらの疾患は猫下部尿路疾患(Feline Lower Urinary Tract Disease)といい、それぞれの頭文字をとってFLUTDと呼ばれています
尿路結石や細菌感染が原因になることもありますが、実は半分以上が
『特発性』といわれる原因不明のケースが多いのが現状です
あらゆる検査や治療の反応がみられなかった時に、この特発性FLUTDと診断されるのですが、
ストレスや、自己免疫疾患、尿路上皮バリアの変化・・・・などが推測されています。
そのため、ストレス除去を試みたり、ご飯を変えてみたり、と治療に少し時間を要してしまうケースもあります。
なので、みなさんのネコさんで、先ほど書いたような症状がある方はご相談下さい。
また40~50%のケースで再発するとも言われています。
再発防止のために
①食事管理を気を付ける
②おしっこを我慢させない
③おやつを与える時に注意する
④太らせないよう体重管理する
⑤水を飲ませるよう工夫する
⑥定期的に尿検査を実施する
このような、6つのことに気を付けて頂くといいと思います
また、尿が全く出ていない場合は尿路閉塞といって、緊急を要します
はやく尿を抜いてあげないと最悪、亡くなってしまうこともある恐ろしい状態です。その場合は様子をみず、早めの来院をおすすめします。
以上、今回は冬場に多いネコちゃんの下部尿路疾患についてでした
ご質問や、わからないことなどあれば、ご相談いただければと思います
千葉市若葉区中央区近辺にお家がある飼い猫さんの泌尿器の病気のご相談に関しましては、お気軽にご相談下さい。
受付時間9:00~18:45 かそり動物病院














