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2016.09.14更新


今回は猫の糖尿病についてのお話しです。


先日、ネコの新しい糖尿病のお薬がでるということで、メーカーの獣医師さんに来ていただき、
新薬について勉強させていただきました。



いつもの待合室がスクリーンに変身です



まず、猫の糖尿病について簡単にお話しします。
糖尿病は血糖値を下げる『インスリン』というホルモンが絶対的・または相対的に不足することで持続的な高血糖が生じる疾患です。




症状としては、多飲、多尿、多食、体重減少、元気消失、かかとを接地して歩く・・・などです。
そのような症状と、持続的な空腹時の高血糖、尿に糖がでる というのが合わさり、糖尿病と診断されます。



治療としては、インスリン治療の他に食事療法、併発疾患の管理などで高血糖を是正することで臨床症状の改善をしていきます。





そして、今回の新しいインスリン製剤 『プロジンク』 についてです。





現在のところ国内唯一の動物用インスリンなのですが、

ネコに最適な作用時間
投与量が調節しやすいシリンジ
安心の遺伝子組み換えインスリン

という特徴があります。


まず、作用時間の違いで様々なインスリンがあるのですが、作用時間が短く効きすぎて低血糖になったり、長すぎて最低血糖値が不明だったり調節が困難なこともあるのですが、
今回のお薬は基本的には10-18時間作用するため、1日2回投与でコントロールがしやすいのが特徴です。

次にシリンジの目盛が、通常のインスリンシリンジに比べて微調整がしやすく、使いやすい構造になっています。

最後に、このお薬は遺伝子組み換えヒトインスリンです。遺伝子組み換えの利点としては動物種差による抗体の形成やアレルギーの反応、BSE伝播のリスク、牛や豚の材料供給不足などに対応できることです。また、ヒトインスリンとネコインスリンにおける構成の違いは4つのアミノ酸だけで、ネコはヒトインスリンに対して抗体をほとんど作らないことが示されているそうです。






もちろん、お薬なので、ネコちゃん自身に合う・合わないがあるとは思いますが、治療薬の選択肢が増えることで、今まで以上にお役に立てればと願っております。



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