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2015.01.08更新

猫の乳腺腫瘍についてお話したいと思います。

猫の乳腺腫瘍はその発生率は人や犬の半分以下といわれており、比較的まれな病気です。

しかしながら、90%以上悪性といわれておりますので注意が必要です。

10才以上の高歴期に発生することが多く 多くは未避妊(避妊手術を受けていない)の子に多いと言われております。







写真ではわかりにくいですが、写真のネコちゃんの乳腺には 矢印の乳頭付近に約2cm大のしこりが、2個ありました。


経過については、腫瘍の大きさや局所のリンパ節への浸潤や肺などの転移があるかなど、慎重に検討する必要がありますが、悪性ですので早い段階で、片側の乳腺を外科的に摘出することが必要です。




片側乳腺の全摘出手術を行いましたので、結構大きな創になってしまいます。



手術後のこのネコちゃんですが、痛み止めを使用していた為もあり翌日からは、ご飯も食べて回復傾向に向かいました。


手術後も定期的な検診が必要です。





手術後約2週間です。抜糸も終え見た目もスッキリと回復しています。



さて、前途いたしましたがネコちゃんの乳腺腫瘍は避妊手術をしている子には少ないのですが、手術する時期として、生後6ヶ月前だと91%減少で1歳令前ですと86%減少するという統計がございます。



ですので、避妊手術は単なるバースコントロールとしてだけではなく、生命を脅かすであろう乳腺腫瘍に関しても発生の抑制になることは事実です。また時期的には1歳までに手術を受けていただくのが望ましいと思います。


*写真の手術したネコちゃんは、オーナーの方に写真掲載の許可を頂いております。



千葉市若葉区にある動物病院ですが、お隣の中央区からも来院頂いております。また、避妊手術や去勢手術についてのご相談などもお気軽にどうぞ

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