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2013.11.29更新

膀胱結石症のワンちゃんが来院いたしました。更にこの子の場合には膀胱内で作られた結石が尿道まで達しておしっこが全く出ない状態でありました。



レントゲンで膀胱内にいくつかの結石が見えます。



少し分かり難いのですが、尿道にも結石があるのが観察されます。


今回の場合は尿道にも結石があり、尿が全く出ない状況でしたので放置しておくと急性腎不全を起こす可能性もあり、命にも関わるので、緊急手術で摘出することになりました。



摘出した結石です。

あとは、結石の分析をして食事療法等行い再発予防に努めることになります。

オーナーの方に写真掲載の許可をいただいております

犬の場合、よく見られる結石はリン酸アンモニウムマグネシウム、シュウ酸カルシウム結石です。(少数ですが他の種類もあります)
リン酸アンモニウムマグネシウム結石の場合は、尿がアルカリ化する細菌感染にともなって出来ることが多いと言われておりますが、最近ではシュウ酸カルシウム結石の比率が増えてきています。
リン酸アンモニウムマグネシウム結石は、結石溶解用の処方食や尿路感染症の治療を徹底することによって溶解可能ですが、それ以外の結石症の溶解は難しいので、外科的な摘出する必要があります。

これから寒くなる時期、ワンちゃんの活動性も減り膀胱結石症にかかる子が増えてまいります。
「トイレが近くなった」「血尿がでる」「尿が全く出なく力んでいる」などの症状がございましたら結石症の可能性もあります。詳しくは尿検査や画像診断が必要になりますのでお早めにご相談下さい。




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